九州電力からオクトパスエナジーに乗り換えたら、電気代は下がると聞いたけど本当だろうか?
そう思って実際に調べはじめると、「安いと聞いたけれど、あとで高くなって後悔しないか不安」「九州電力の従量電灯Bは燃料費調整額に上限があるから、そこから動かないほうがいいのでは」「うちの使用量だとどちらが得なのか」といった疑問にぶつかる方も多いかもしれません。

九州電力と比較する際、まず抑えておきたのは九州電力の従量電灯Bの燃料費調整額は、2026年9月分からふたたび上限に張りついているということです。平均燃料価格が上限を超えているため、本来の計算値より低いところで止まっている状態です。
つまり「規制料金は上限があるから有利」という話が、いまこの瞬間にプラスに働いているということです。上限のない自由料金と比べると、2026年10月分では0.47円/kWhの差がついています。
上記の状況をふまえ、本記事では金額そのものが現時点で安くなることよりも「どういう条件でどちらが安くなるのか」を早見表で示します。検針票の使用量と、その月に公表されている調整単価の2つを当てはめるだけで判定できる形にしました。
そのうえで、当編集部としては割引を受けられる専用ページから申し込んで「サイト de オクトパス割」を適用したうえで乗り換える方法をおすすめしています。
そのため当サイトでは、確実に専用ページへアクセスできるようにすべてのボタンをオクトパスエナジーの特設サイトへリンクしています。
なお九州電力株式会社(以下、九州電力)は「九電」、オクトパスエナジーは「オクトパスでんき」「オクトパス電気」と表記されることもありますが、いずれも同じ会社の呼び方違いです。当記事では公式の表記にあわせて「九州電力」「オクトパスエナジー」で統一しています。
| 世帯モデル | 年間の差 | 割引を含めた1年目 |
|---|---|---|
| 一人暮らし 30A・200kWh | 30円安い | 4,030円安い |
| 二人暮らし 40A・320kWh | 813円安い | 4,813円安い |
| ファミリー(4人) 50A・420kWh | 5,654円安い | 9,654円安い |
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この記事では
「世帯別・使用量別にいくら違うのか」
「従量電灯Bの上限はいま実際にどれくらい効いているのか」
「2022年の高騰期と2026年でどう変わったのか」
「自分の検針票でどちらが安いか判定する方法」まで順番に解説します。
目的別・この記事でわかること
(タップすると各見出しへスキップできます)
- 【結論だけ早く知りたい】
➔ 世帯別の年間差額と結論 - 【自分の使用量で判定したい】
➔ 検針票の数字を当てるだけの早見表 - 【今の契約プランが気になる】
➔ 従量電灯Bとスマートファミリープランの違い - 【世帯ごとの金額を見たい】
➔ 一人暮らし・二人暮らし・4人世帯の比較 - 【BBIQやガスとまとめている】
➔ 九電グループの割引が消える分の計算 - 【項目ごとに比べたい】
➔ 基本料金・単価・プラン・ポイントの比較 - 【上限の有無が不安】
➔ 規制料金の上限はいくら効いているか - 【2022年の高騰期と比べたい】
➔ 当時と2026年の単価推移 - 【乗り換えた人の実感を知りたい】
➔ 九州電力から移った12人への調査 - 【向いているか確かめたい】
➔ オクトパス向きの人・九州電力のままが安心な人 - 【乗り換え方を知りたい】
➔ 5ステップの乗り換え手順 - 【疑問を解消したい】
➔ 比較に関するよくある10個の質問

この記事の監修・運営
株式会社アウンカンパニー
通信・電力の比較メディア運営 / インターネット回線取次
当コンテンツは、総務省に電気通信事業者として届出(届出番号:C1903064)を行っている「株式会社アウンカンパニー」編集部が、監修および記事執筆を行っています。当サイトは電気料金を比較・紹介するメディアで、電気の販売は行っていません。契約内容・請求・停電に関するお問い合わせは、ご契約の電力会社へお願いします。
電気料金に関する記載は、各電力会社が公表する料金単価表・燃料費調整額のお知らせ・供給約款・特定商取引法に基づく表示に加え、経済産業省 資源エネルギー庁「登録小売電気事業者一覧」、電力・ガス取引監視等委員会、総務省統計局「家計調査」、環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」などの公的資料を確認したうえで作成しています。記事内の試算は当サイトが条件を定めて算出した目安であり、契約容量・使用量・検針月によって実際の請求額とは異なります。掲載内容に誤りなどがある場合は、「お問い合わせ」よりご連絡ください。内容を確認し、速やかに修正いたします。
実際の利用者の声から確かめたい方は、オクトパスエナジーの評判についてまとめた記事もあわせてご覧ください。
【結論】試算では基本的にオクトパスエナジーが九州電力より安い|ただし従量電灯Bからの乗り換えは燃料高騰時に差が縮まる

一方で一人暮らしの差は月3円ほどしかありません。九州エリアはもともと大手側の従量単価が抑えられているため、使う量が少ない世帯では差がほとんど残らないのです。
| 世帯モデル | オクトパス (安いプラン) | 九州電力 従量電灯B | 年間の差 | 割引を含めた 1年目の差 |
|---|---|---|---|---|
| 一人暮らし 30A・200kWh | 月5,598円 グリーンオクトパス | 月5,601円 | 30円安い | 4,030円安い |
| 二人暮らし 40A・320kWh | 月9,104円 グリーンオクトパス | 月9,171円 | 813円安い | 4,813円安い |
| ファミリー(4人) 50A・420kWh | 月11,978円 シンプルオクトパス | 月12,450円 | 5,654円安い | 9,654円安い |
もうひとつ押さえておきたいのが、いま契約しているプランが従量電灯Bかスマートファミリープランかで、前提が変わるという点です。
従量電灯Bは規制料金で、燃料費調整額に上限があります。2026年10月分は実際にその上限が効いており、上限のない自由料金より0.47円/kWh安く抑えられています。ここから乗り換えるということは、その保険を手放すという意味になります。
一方、すでにスマートファミリープランを契約している方にはこの注意点は当てはまりません。スマートファミリープランは自由料金で、もともと燃料費調整額に上限がないためです。同じ「九州電力」でも、前提がまったく違います。
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当記事の試算条件と一次情報について ※タップでひらく
当記事の電気代は、当サイトが電力各社の公表単価をもとに計算したものです。世帯モデルは次の3区分で統一しています。
| 世帯モデル | 契約容量 | 月間使用量 |
|---|---|---|
| 一人暮らし | 30A | 200kWh |
| 二人暮らし | 40A | 320kWh |
| ファミリー(4人) | 50A | 420kWh |
- 基準月:2026年10月(検針・請求分)。使用期間は30日で計算しています
- 含めた項目:基本料金・電力量料金・燃料費調整額/電源調達調整費・再生可能エネルギー発電促進賦課金(4.18円/kWh)・国の電気料金支援
- 使用量の根拠:総務省「家計調査」の電気代を実効単価で割り戻して当サイトが換算した値です。環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」の全世帯平均(月326kWh)とも整合します
- 単価の出典:オクトパスエナジー公式の電気料金メニュー定義書・燃料費調整額のお知らせ・特定商取引法に基づく表示、および大手電力各社の料金単価表・燃料費調整単価(いずれも2026年9月確認)
- プランの扱い:グリーンオクトパスとシンプルオクトパスを両方計算し、その月に安かったほうの金額を載せています
記載の金額は当サイトが公表資料をもとに計算した試算値で、実際の請求額は使用状況・検針日数・調整額の変動によって変わります。契約容量や使用量が世帯モデルと異なる場合も結果が変わります。
オクトパスエナジーと九州電力の電気代を世帯別・使用量別に比較
電気代は1つの数字で決まるものではなく、「基本料金」「電力量料金」「調整額」「再エネ賦課金」の4つの合計で決まります。

そのため、公式サイトに載っている単価表だけを見比べても比較になりません。
とくに九州エリアは4つのうち2つ(基本料金と電力量料金)で両社がほぼ並んでいます。残る調整額のところで差がつくため、単価表を並べただけでは結論が出ないのです。
この章の比較は、九州電力は契約者が最も多い「従量電灯B」を主軸にしています。オクトパスエナジーは2つのプランで計算し、その月に請求額が低かったほうを載せています。
特設サイト経由でのみ申し込めるプランは単価が異なるため、この章の金額には含めていません。
1. 比較の前に確認|九州電力の契約が従量電灯Bかスマートファミリープランかで結論が変わる

同じ「九州電力」でも、契約しているプランによって比較の前提が変わります。とくに従量電灯Bとスマートファミリープランは基本料金が同じで、違うのは301kWh以降の単価と上限の有無だけです。
| プラン | 区分 | 料金の組み立て | 燃料費調整額の上限 | この記事での扱い |
|---|---|---|---|---|
| 従量電灯B | 規制料金 | 基本料金+3段階 18.37/23.97/26.97円 | 上限あり 2026年10月分は上限に到達 | 比較の主軸 |
| スマートファミリープラン | 自由料金 | 基本料金は同一 18.37/23.97/25.87円 | 上限なし | 301kWh超の帯だけ従量電灯Bより安い |
| スマートファミリープラン [ガスセット] | 自由料金 | 単価は上記と同一 | 上限なし | 福岡県西部ガスの都市ガス供給区域が条件 |
| 電化でナイト・セレクト | 自由料金 | 時間帯別(夜間14.59円) 契約電力は実量制 | 上限なし | オール電化向け。別のH3で比較 |
自分がどれかわからない場合は、検針票(電気ご使用量のお知らせ)か会員サービス「My九電」の契約内容に契約種別が書かれています。
従量電灯Bなら、この記事の金額表をそのまま自分の契約に当てはめられます。
スマートファミリープランは、301kWh以降の単価が従量電灯Bより1.10円/kWh安く設定されています。そのかわり燃料費調整額に上限がありません。単価が下がる代わりに、高騰時の保険を手放すという組み立てです。
ここが他エリアとの大きな違いです。単価がまったく同じで、違いは上限の有無だけの地域とは違い、九州電力は単価そのものが違うため、どちらと比べるかで結論の出方が変わります。
2. 使用量別の早見表|何kWhから九州電力よりオクトパスエナジーが安くなるかが一目でわかる

金額だけを載せた比較表は、翌月になると使えません。両社の差は調整額で動くためです。そこで調整単価を横軸に置いて、毎月そのまま使える形にしました。
当サイトが推奨している「サイト de オクトパス割」の4,000円(1,000円×4カ月)を含めると、どの列でも1年目はすべての使用量でオクトパスエナジーが安くなる試算です。
| 月の使用量 | +1.39円 2026年7月分 | +0.50円 | ▲0.50円 | ▲1.53円 2026年10月分 | ▲2.54円 2026年9月分 |
|---|---|---|---|---|---|
| 100kWh | オクトパス 491円安い | オクトパス 402円安い | オクトパス 302円安い | オクトパス 199円安い | オクトパス 98円安い |
| 150kWh | オクトパス 430円安い | オクトパス 296円安い | オクトパス 146円安い | 九州電力 8円安い | 九州電力 160円安い |
| 200kWh | オクトパス 587円安い | オクトパス 409円安い | オクトパス 209円安い | オクトパス 3円安い | 九州電力 199円安い |
| 250kWh | オクトパス 754円安い | オクトパス 531円安い | オクトパス 281円安い | オクトパス 24円安い | 九州電力 229円安い |
| 300kWh | オクトパス 921円安い | オクトパス 654円安い | オクトパス 354円安い | オクトパス 45円安い | 九州電力 258円安い |
| 350kWh | オクトパス 1,113円安い | オクトパス 801円安い | オクトパス 451円安い | オクトパス 91円安い | 九州電力 263円安い |
| 400kWh | オクトパス 1,305円安い | オクトパス 949円安い | オクトパス 549円安い | オクトパス 137円安い | 九州電力 267円安い |
| 450kWh | オクトパス 1,497円安い | オクトパス 1,096円安い | オクトパス 646円安い | オクトパス 183円安い | 九州電力 272円安い |
| 500kWh | オクトパス 1,689円安い | オクトパス 1,244円安い | オクトパス 744円安い | オクトパス 229円安い | 九州電力 276円安い |
| 550kWh | オクトパス 1,881円安い | オクトパス 1,391円安い | オクトパス 841円安い | オクトパス 275円安い | 九州電力 281円安い |
| 600kWh | オクトパス 2,073円安い | オクトパス 1,539円安い | オクトパス 939円安い | オクトパス 321円安い | 九州電力 285円安い |
表の読み方は2ステップです。まず検針票で自分の使用量に近い行を選び、次にその月の燃料費等調整単価の列を見るだけです。九州電力の単価は毎月公式サイトで公表されています。
- 検針票の「ご使用量」で行を選ぶ(例:210kWhなら200kWhの行)
- 検針票か九州電力の公表ページで、その月の燃料費等調整単価を確認して列を選ぶ
- 交わったマスに書かれているのが、その条件で安くなる側と金額の目安
2026年10月分の燃料費等調整単価は▲1.53円/kWhです。この列を縦に見ると、150kWhの行だけ九州電力が8円安く、ほかはすべてオクトパスエナジーが安くなっています。1kWh刻みで計算すると、九州電力が安いのは月146〜194kWhの帯だけでした。
ところが表の右端、▲2.54円の列では結果が入れ替わります。この列は2026年9月分に実際に起きていた水準で、月112kWh以上を使う30A契約だと九州電力のほうが安くなります。
反対に列を左へ進むほど、つまり調整単価がプラスに戻るほどオクトパスエナジー側の差が開きます。2026年7月分の+1.39円の水準なら、200kWhで月587円の開きでした。
編集部のコメント真ん中の帯だけ九州電力が強くなるのは、3つの力が使用量ごとに入れ替わるためです。
使用量が少ない帯では、基本料金0円のシンプルオクトパスが効きます(九州電力は30Aで月948.72円)。真ん中の帯では、九州電力の第2段階23.97円という安い単価が効いて固定費の差を食いつぶします。そして300kWhを超えると九州電力の単価が第3段階の26.97円に上がるため、また逆転します。
九州電力の単価がもともと低いぶん、この「真ん中のへこみ」は東京電力エリアより浅く、幅も狭くなっています。
誤解を避けるためにお伝えしておくと、オクトパスエナジーに変えればどの世帯でも安くなる、というわけではありません。九州電力の調整単価が▲1.5円前後より大きくマイナスになった月は、30A契約でも逆転することがあります。▲2.54円だった2026年9月分では月112kWh以上のほとんどの帯で九州電力のほうが安く、▲1.53円の2026年10月分では月146〜194kWhの狭い帯だけが入れ替わる試算です。
3. 一人暮らし(30A・200kWh)の電気代比較|差はごくわずかだがオクトパスエナジーが安い
一人暮らしのモデル(30A・月200kWh)では、オクトパスエナジーが月3円・年間30円安いだけという結果になりました。方向としてはオクトパスエナジーが安いものの、実質的には同額と考えたほうが正確です。
| 内訳 | グリーン オクトパス | シンプル オクトパス | 九州電力 従量電灯B |
|---|---|---|---|
| 基本料金 | 934円 日額31.14円×30日 | 0円 | 949円 |
| 電力量料金 | 4,024円 | 5,568円 | 4,122円 |
| 調整額 | ▲196円 | ▲700円 | ▲306円 |
| 再エネ賦課金 | 836円 | 836円 | 836円 |
| 合計(月) | 5,598円 | 5,704円 | 5,601円 |
| 年間の差 | 30円安い | 1,239円高い | ― |
一人暮らしの帯でシンプルオクトパスが伸びないのは、九州電力の第1段階が18.37円と安いためです。200kWhのうち120kWhはこの単価で計算されるので、一律27.84円のシンプルオクトパスでは基本料金0円の強みを使い切ってしまいます。
なお一人暮らしでも、在宅時間が長く月300kWhを超える月がある方は話が変わります。300kWhを超えると九州電力の単価が26.97円に上がるため、そこからは差が開いていきます。使用量別の早見表で自分の実績に近い行を確認してみてください。
4. 二人暮らし(40A・320kWh)の電気代比較|年間で数千円の差がつく
二人暮らしのモデル(40A・月320kWh)になると、オクトパスエナジーが月68円・年間813円安いという結果になりました。サイト de オクトパス割の4,000円を含めた1年目は年4,813円の差です。
| 内訳 | グリーン オクトパス | シンプル オクトパス | 九州電力 従量電灯B |
|---|---|---|---|
| 基本料金 | 1,246円 日額41.52円×30日 | 0円 | 1,265円 |
| 電力量料金 | 6,834円 | 8,909円 | 7,058円 |
| 調整額 | ▲314円 | ▲1,120円 | ▲490円 |
| 再エネ賦課金 | 1,338円 | 1,338円 | 1,338円 |
| 合計(月) | 9,104円 | 9,126円 | 9,171円 |
| 年間の差 | 813円安い | 540円安い | ― |
この帯の特徴は、グリーンオクトパスとシンプルオクトパスの差が22円しかないことです。320kWhは両プランの力が拮抗する境目にあたります。
5. ファミリー(4人・50A・420kWh)の電気代比較|差が最も大きくなる
ファミリー(4人)のモデル(50A・月420kWh)では、オクトパスエナジーが月471円・年間5,654円安いという結果になりました。3つの世帯モデルのなかで差が最も大きくなります。
| 内訳 | シンプル オクトパス | グリーン オクトパス | 九州電力 従量電灯B |
|---|---|---|---|
| 基本料金 | 0円 | 1,557円 日額51.90円×30日 | 1,581円 |
| 電力量料金 | 11,693円 | 9,384円 | 9,755円 |
| 調整額 | ▲1,470円 | ▲412円 | ▲643円 |
| 再エネ賦課金 | 1,756円 | 1,756円 | 1,756円 |
| 合計(月) | 11,978円 | 12,285円 | 12,450円 |
| 年間の差 | 5,654円安い | 1,975円安い | ― |
420kWhになると、420kWhすべてに調整額のマイナスがかかるシンプルオクトパスが伸びます。調整額だけで月1,470円ぶん請求が下がる計算で、電力量料金が高いぶんを取り返しています。
シンプルオクトパスの料金が使えるのは適用開始から1年間だけです。その後は同じエリアのグリーンオクトパスの料金に切り替わります。上の表でいえば、2年目からは年1,975円安いほうの行が自分の金額になります。
6. オール電化の場合|九州電力「電化でナイト・セレクト」とオール電化オクトパスを比較


オール電化の住宅では、ここまでの3段階の料金表は使えません。九州電力は「電化でナイト・セレクト」、オクトパスエナジーは「オール電化オクトパス」という、時間帯で単価が変わるプランどうしの比較になります。
| 比較項目 | オール電化オクトパス 2026-07-D | 九州電力 電化でナイト・セレクト |
|---|---|---|
| 基本料金 | 契約電力1kWにつき 1日 10.42円 | 契約電力10kW以下 月 1,888.80円 |
| 安い時間帯 | ナイトタイム 22時〜翌8時 | 夜間 21・22・23時開始から選択 |
| 夜間の単価 | 14.73円/kWh | 14.59円/kWh |
| 昼間の単価 | 夏季・冬季 29.03円 その他季 25.87円 | 平日 夏冬27.63円/春秋24.74円 休日 夏冬22.01円/春秋18.61円 |
| 休日の扱い | 平日と同じ | 休日は昼間も安い |
| 調整額の上限 | なし | なし |
いちばん電気を使う夜の時間帯で比べると、1kWhあたりの開きは10銭台にとどまります。オール電化で結論を分けるのは単価そのものではなく、土日の過ごし方と、基本料金の決まり方のほうです。
九州電力の電化でナイト・セレクトは休日の昼間にも安い単価が適用されます。土日に家にいる時間が長い世帯ほど効いてくる仕組みです。ただし基本料金のほうは、10kWまでなら月1,888.80円で固定され、使う量が少ない月でも下がりません。
オール電化向けのプランは、どちらもアンペアではなくキロワット単位で契約します。この記事が使っている30A・40A・50Aの世帯モデルは当てはまらないので、オール電化の方はご自宅の契約電力と、時間帯ごとの使用量を見て計算してください。
7. 電気とガスをまとめる場合|九州電力のセット割は使用量が少ないと割引が小さい


まずはこの3エリアからスタート エリアは順次拡大予定です。(中略)関東エリア(東京ガス供給エリア/東京地区等)
引用:オクトパスエナジー公式サイト「電気ガスセットは、オクトパスエナジーで」
九州電力側は「きゅうでんガス」を提供しており、スマートファミリープラン[ガスセット]とセットにするとガス料金から毎月100円〜1,300円が引かれます。ただしこの割引額はガスの使用量で決まる仕組みです。
月のガス使用量が0〜5㎥なら割引は100円にとどまり、101㎥以上でようやく1,300円になります。九州電力が公式シミュレーションで例示している電気30A・ガス23㎥/月のケースで月600円、年間7,200円です。ガスの使用量が少ない世帯ほど、セット割のうまみは小さくなります。
そしてもうひとつ、光回線を九電グループのBBIQにしている方は、電気をやめると回線の割引も止まります。「九電グループまとめてあんしん割」は、電気の契約を前提にガス・光インターネット・スマートフォンの料金を割り引く仕組みだからです。
| セットにしているもの | 割引額 | 年間 | 乗り換えると |
|---|---|---|---|
| BBIQ(戸建・つづけて割あり) | 月330円 | 3,960円 | なくなる |
| BBIQ(つづけて割なし) | 月110円 | 1,320円 | なくなる |
| QTモバイル(1回線) | 月110円 | 1,320円 | なくなる |
| きゅうでんガス(23㎥/月の例) | 月600円 | 7,200円 | なくなる |
ここが東京電力エリアとの決定的な違いです。東京電力エナジーパートナーのガスセット割は従量電灯Bが対象に挙げられていませんでしたが、九電グループまとめてあんしん割は従量電灯Bのまま受けられます。つまり九州では、規制料金を維持したまま割引を積める構造になっています。
戸建てでBBIQときゅうでんガスの両方をまとめている世帯なら、年11,160円ぶんの割引が電気の契約にぶら下がっています。電気だけを乗り換えると、この分も一緒に消えます。ファミリー(4人)の年間差5,654円を上回るため、この条件に当てはまる方は乗り換えないほうが安くなる可能性があります。
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オクトパスエナジーと九州電力を項目ごとに比較|基本料金・電力量料金・料金プラン・ポイント還元・サポート体制などを調査
ここでは単価表に載っている固定の項目を比べます。毎月変わる調整額は次の章でまとめて扱います。
| 項目 | オクトパスエナジー | 九州電力 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 基本料金 | ◯ 30A 月934円 シンプルは0円 | △ 30A 月949円 | 差は月15円。ほぼ互角 |
| 電力量料金 | ◯ 18.20/23.00/25.50円 | △ 18.37/23.97/26.97円 | 九州電力も全国では低め |
| 調整額 | △ 上限なし | ◯ 従量電灯Bは上限あり | → 毎月変わる項目の章へ |
| プランの数 | ◯ 用途別に分かれる | ◯ 規制料金も選べる | 選び方の考え方が違う |
| ポイント | △ 経由限定プランのみ | × 家庭向けの制度なし | 九州電力はグループ割引で還元 |
| セット割 | × 九州はガス対象外 | ◯ ガス・光・スマホ | → まとめている場合の計算 |
| 対面窓口 | × なし | ◯ 各県に営業所 | 相談のしやすさは九州電力 |
| 解約金 | ◯ 0円・縛りなし | ◯ 従量電灯Bは記載なし | 試しやすさはオクトパス |
一覧にすると、料金は僅差、料金以外は九州電力に分があるという形になります。順番に中身を見ていきます。
1. 基本料金|アンペア制は同じだが単価が異なり、契約アンペアが大きいほど差が出る
両社とも契約アンペアで基本料金が決まる仕組みです。ただしオクトパスエナジーは1日あたりの金額に検針日数を掛ける方式なので、単価表をそのまま見比べても比較になりません。
| 契約容量 | グリーンオクトパス (30日換算) | シンプル オクトパス | 九州電力 従量電灯B | 月の差 |
|---|---|---|---|---|
| 30A | 934.20円 日額31.14円 | 0円 | 948.72円 | オクトパスが14.52円安い |
| 40A | 1,245.60円 日額41.52円 | 0円 | 1,264.96円 | オクトパスが19.36円安い |
| 50A | 1,557.00円 日額51.90円 | 0円 | 1,581.20円 | オクトパスが24.20円安い |
差は50Aでも月24円ほどしかありません。九州電力の基本料金は全国の大手電力のなかでも安い部類で、ここで大きな差はつきません。
2. 電力量料金|3段階の単価を比べると、九州電力は第1段階が安く差が出にくい
電力量料金は、両社とも120kWhと300kWhを境にした3段階です。ところが最初の120kWhでは両社が1銭単位まで接近しており、1kWhあたり0.17円しか開いていません。
| 使用量の段階 | グリーン オクトパス | シンプル オクトパス | 九州電力 従量電灯B | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 〜120kWh | 18.20円 | 27.84円 | 18.37円 | オクトパスが0.17円安い |
| 121〜300kWh | 23.00円 | 27.84円 | 23.97円 | オクトパスが0.97円安い |
| 301kWh〜 | 25.50円 | 27.84円 | 26.97円 | オクトパスが1.47円安い |
差が開くのは段階が上がってからです。3段階目に入ってようやく1kWhあたり1.47円まで広がります。使用量の多い世帯ほどオクトパスエナジーが有利になるという結論は、この3段階目の開きから来ています。
ただし、調整額と賦課金を除いた固定部分だけを足すと、両社の差は想像よりずっと小さくなります。30A契約の場合で比べると次のとおりです。
- 200kWh:グリーン4,958円/九州電力5,071円 → 差は113円
- 300kWh:グリーン7,258円/九州電力7,468円 → 差は210円
- 420kWh:グリーン10,318円/九州電力10,704円 → 差は386円
3. 料金プランのラインナップ|九州電力は規制料金も選べ、オクトパスエナジーは用途別に分かれている
プランの考え方が両社で異なります。九州電力は規制料金と自由料金のどちらかを選ぶ形、オクトパスエナジーは住まいの設備や使い方で選ぶ形です。
| オクトパスエナジー | どんな人向けか | 九州電力 | どんな人向けか |
|---|---|---|---|
| グリーンオクトパス | 標準プラン。3段階の単価 | 従量電灯B | 規制料金。調整額に上限あり |
| シンプルオクトパス | 基本料金0円・調整額なし 適用は1年間 | スマートファミリープラン | 自由料金。301kWh以降が安い |
| オール電化オクトパス | 夜間に使用が寄る住宅 | スマートファミリープラン[ガスセット] | きゅうでんガスとまとめる人 |
| EVオクトパス | 電気自動車を充電する住宅 | 電化でナイト・セレクト | オール電化。休日の昼も安い |
| ポイントオクトパス-R 経由限定 | 公式トップからは選べない | 時間帯別電灯・季時別電灯 | 時間帯で使い方を寄せられる人 |
注意したいのがポイントオクトパス-R のような経由限定プランです。公式サイトの料金プラン一覧には載らず、規約類のページにある定義書にだけ単価が掲載されています。この記事の金額表には含めていません。
4. ポイント還元・セット割|楽天ポイントが貯まる「ポイントオクトパス-R」と九州電力のポイント
My九電でできるのは、料金と使用量の確認(最大24か月)、検針・請求・領収情報の確認、メール・LINE・SMSでの通知設定などです。貯まったポイントを交換するといった機能は案内されていません。
そのかわり九州電力は、ポイントではなくグループのセット割で還元する形をとっています。これが「九電グループまとめてあんしん割」です。
| 比較項目 | オクトパスエナジー | 九州電力 |
|---|---|---|
| ポイント制度 | ポイントオクトパス-R 電気料金の0.5%相当の楽天ポイント | 家庭向けの制度なし |
| 申込経路 | 経由限定 公式トップからは選べない | ― |
| 還元の代わり | サイト de オクトパス割 総額4,000円(申請不要) | 九電グループまとめてあんしん割 ガス・BBIQ・QTモバイル |
| 対象プラン | 割引はプランを問わない | 従量電灯Bも対象 |
| 会員サイト | マイページ・アプリ | My九電 最大24か月の実績を確認 |
月200kWh・電気代6,000円の世帯なら、ポイントオクトパス-Rの0.5%は月30ポイント相当です。年間でも360ポイントほどなので、ポイントを理由にプランを選ぶほどの金額にはなりません。



ポイント還元で比べると、九州電力には制度がなく、オクトパスエナジーも年360ポイント相当にとどまります。
この項目で本当に効くのは、九州電力側の「九電グループまとめてあんしん割」のほうです。BBIQやきゅうでんガスをまとめている世帯では年間1万円を超えることもあり、電気の差額より大きくなります。
逆にどれもまとめていない世帯では、九州電力側の還元は実質ゼロです。ご自分の請求書に割引の行があるかどうかで、判断がまるごと変わります。
5. 支払方法・サポート・解約金|対面窓口の有無と、解約金0円という違い
料金以外の使い勝手では、九州電力に各県の営業所という対面窓口がある点が最も大きな違いです。
| 項目 | オクトパスエナジー | 九州電力 |
|---|---|---|
| 支払方法 | クレジットカード 口座振替 コンビニ払い(手数料220円・セブンイレブンを除く) | 口座振替 クレジットカード SMS決済(d払い・au PAY・PayPay等) 振込用紙 |
| 対面の窓口 | なし | 福岡・佐賀・長崎・大分・熊本・宮崎・鹿児島に営業所 |
| 問い合わせ | 電話 0800-080-7927 月〜木9:00〜17:00/金9:00〜16:00 | 営業所ごとの電話窓口 LINE 9:00〜19:00・メール |
| 解約金 | 0円・契約期間の縛りなし | 従量電灯Bは公式ページに記載なし |
| 運営会社 | TGオクトパスエナジー株式会社 登録小売電気事業者 A0793 | 九州電力株式会社 |
解約金については、オクトパスエナジーが公式に0円と明記しています。合わなければ戻せるという前提で試せるのは、乗り換えを迷っている方にとって大きい点です。
いつでも解約金かかりませんし、契約期間の縛りも無いので、ご安心ください
引用:オクトパスエナジー公式サイト「シンプルオクトパス」
\ 申請不要・初回請求から総額4,000円が引かれる /
【毎月変わる項目】オクトパスエナジーの燃料費調整額は九州電力より高い?上限の有無と請求への影響


九州電力からの乗り換えをためらう理由のほとんどは、「従量電灯Bには燃料費調整額の上限があるのに、新電力にはないのでは」という点に集約されます。
ただし、上限があることで実際に得している金額は0.47円/kWhです。月200kWhなら94円、月420kWhでも197円にとどまります。この章では、その大きさを数字で確かめていきます。
仕組み → いまの上限の効き方 → 2022年との比較 → これから高騰したらどうなるか、の順に見ていきます。
1. オクトパスエナジーの調整額はプランで3通り|電源調達調整費・調整額なし・燃料費調整額
「オクトパスエナジーの燃料費調整額が高い」という話を見かけますが、それがどのプランの話なのかで意味がまったく変わります。オクトパスエナジーの調整額は3通りに分かれているからです。
| プラン | 調整額の名前 | 2026年10月分 (九州エリア) | 燃料価格が上がると |
|---|---|---|---|
| グリーンオクトパス | 電源調達調整費 | +2.52円/kWh | 上がる(上限なし) |
| シンプルオクトパス | 調整額そのものがない | 0円 | 動かない |
| ポイントオクトパス-R | 燃料費調整額 | 定義書に基準単価あり | 上がる(上限なし) |
| 九州電力 従量電灯B (参考) | 燃料費調整額 | +1.86円/kWh 上限で頭打ち | 上限で止まる |
この表でいちばん大事なのはシンプルオクトパスの行です。調整額そのものが設定されていないため、燃料価格がどう動いても請求に反映されません。
*シンプルオクトパス、しかたこシンプルには燃料費調整単価はありません。
引用:オクトパスエナジー公式サイト「2026年10月分の燃料費調整のお知らせ」
ただしシンプルオクトパスの料金が適用されるのは開始から1年間だけです。その後は同じエリアのグリーンオクトパスに切り替わり、電源調達調整費がかかるようになります。「ずっと変動しない」わけではない点にご注意ください。
オクトパスエナジー自身も、調整額の動き方によっては結論が変わりうることを公式サイトに書いています。
もし万が一、今後燃料費調整額など、通常プラン(グリーンオクトパスなど)では含まれている調整単価がどんどん安くなるようなことが起きると、通常プランの方が割安になる可能性があります
引用:オクトパスエナジー公式サイト「シンプルオクトパス」
2. 九州電力は規制料金(従量電灯B)に上限があり、スマートファミリープランには上限がない
九州電力の燃料費調整制度には、基準燃料価格27,400円/kL、上限価格41,100円/kLという2つの数字が決められています。上限価格は基準の1.5倍です。
平均燃料価格が41,100円をこえた場合、41,100円を上限価格とします。ただし、電気供給条件および需給契約条件によりご契約のお客さまは、燃料費調整における上限値の設定はいたしません。
引用:九州電力公式サイト「燃料費調整制度」
この「需給契約条件によりご契約のお客さま」というのが、スマートファミリープランなどの自由料金にあたります。九州電力自身もプランのページで、従量電灯Bには上限があり、スマートファミリープランにはないと明記しています。
「従量電灯B」には燃料費調整に上限がある一方、「スマートファミリープラン」には上限がない
引用:九州電力公式サイト「スマートファミリープラン」
平均燃料価格(44,500円/kL)が上限価格(41,100円/kL)を超過したため、平均燃料価格を41,100円/kLとして算定しています。
引用:九州電力「2026年10月分電気料金の燃料費等調整単価をお知らせします」
その結果、同じ九州電力でも規制料金と自由料金で単価が分かれました。差は0.47円/kWhです。
| 2026年10月分 | 従量電灯B (規制・上限あり) | スマートファミリープラン (自由・上限なし) |
|---|---|---|
| 燃料費調整単価 | +1.86円/kWh 上限で頭打ち | +2.33円/kWh |
| 国の支援による割引 | ▲3.50円/kWh | ▲3.50円/kWh |
| 計 | ▲1.64円/kWh | ▲1.17円/kWh |
| 月200kWhでの差 | 従量電灯Bが94円安い(年1,128円) | |
| 月420kWhでの差 | 従量電灯Bが197円安い(年2,369円) | |
知恵袋などで語られてきた「規制料金は上限があるから有利」は、金額にするとこの幅です。保険としては本物ですが、月あたり100円前後という規模だと理解しておくと判断しやすくなります。
3. 燃料が高騰した2022年と2026年9月ではどう違うのか|直近の単価推移で検証
「乗り換えたら損をした」という声が多く出たのは、燃料価格が急騰した2022年です。当時と今とで、上限の効き方がどう違うのかを公表単価で並べてみます。
| 検針・請求分 | 規制 (従量電灯B) | 自由 (スマートファミリープラン等) | 平均燃料価格 | 上限の適用 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年7月分 | 1.86円 | 2.42円 | 45,200円/kL | 適用 |
| 2026年5月分 | 1.28円 | 1.28円 | 上限未満 | なし |
| 2026年7月分 | 1.41円 | 1.41円 | 上限未満 | なし |
| 2026年8月分 | ▲1.80円 | ▲1.80円 | 上限未満 | なし |
| 2026年9月分 | ▲2.64円 | ▲2.54円 | 上限超過 | 適用 |
| 2026年10月分 | ▲1.64円 | ▲1.17円 | 44,500円/kL | 適用 |
この表から読み取れることは3つあります。まず2026年5月から8月までは、規制も自由もまったく同じ単価だったことです。上限に触れていなければ、両者に差は生まれません。
次に、差がついたのは2026年9月分からという点です。九州電力の公式ページにも、上限を適用した期間が明記されています。
2022年7月分~2025年6月分、2026年9月分~2026年10月分の燃料費調整単価は、平均燃料価格が上限価格(41,100円/kL)を超過したため、平均燃料価格を41,100円/kLとして算定しています。
引用:九州電力公式サイト「過去の燃料費等調整単価」
そして3つめが、2022年の高騰期と2026年10月で、規制料金の単価がまったく同じ1.86円だったことです。上限に張りついている間は、どれだけ燃料が上がっても規制料金の燃調はこの値で止まります。



知恵袋に質問が投稿された2022年11月ごろは、まさに上限が効いていた時期でした。当時「規制料金から切り替えたのは失敗」と回答されたのは、事実にもとづいた指摘だったといえます。
ただし違いもあります。2022年は上限のない自由料金・新電力の単価が青天井で上がっていきましたが、2026年10月の自由料金は2.33円で、規制との差は0.47円です。当時のような極端な開きにはなっていません。
また当時は「調整額のないプラン」という選択肢自体が一般的ではありませんでした。シンプルオクトパスのように燃料費調整単価を持たないプランが選べる点が、2022年との実務的な違いです。
オクトパスエナジー側の電源調達調整費(九州エリア)も動いています。2026年9月分が2.14円、10月分が2.52円で、上がる方向です。ただし九州エリアの単価は9エリアのなかで最も低く、東京エリアの6.75円の半分以下にとどまっています。
4. 今後また燃料が高騰するとどうなる|世帯別の影響額の目安
では、これから燃料価格がさらに上がったらどうなるのか。調整単価が1円/kWh上がると、請求額は使用量ぶんだけ増えます。
- 一人暮らし(200kWh):月200円・年2,400円
- 二人暮らし(320kWh):月320円・年3,840円
- ファミリー(4人・420kWh):月420円・年5,040円
ここで効いてくるのが誰の調整単価が動くのかという違いです。2026年10月時点ですでに上限に到達しているため、今後さらに燃料が上がっても、従量電灯Bの燃調単価は1.86円のまま動きません。
| プラン | さらに高騰したら | 逆に燃料が下がったら |
|---|---|---|
| 九州電力 従量電灯B | 動かない 上限1.86円で頭打ち | 上限を下回れば一緒に下がる |
| 九州電力 スマートファミリープラン | そのまま上がる | そのまま下がる |
| グリーンオクトパス | そのまま上がる | そのまま下がる |
| シンプルオクトパス | 動かない 調整額そのものがない | 下がらない |
つまり燃料がさらに高騰する局面では、従量電灯Bのままのほうが有利になることがあります。グリーンオクトパスの電源調達調整費が0.66円/kWh以上さらに上がれば、2026年10月分の試算で出ていた差は消えます。この記事の結論は、そうした前提の上に立っています。
5. 国の電気料金支援の反映方法も違う|オクトパスエナジーは電気料金の総額から割引される
2026年10月分では、国の電気・ガス料金支援として低圧3.50円/kWhの割引が入っています。ただし請求書での見え方が両社で違います。
九州電力の公表単価は、割引をあらかじめ差し引いた数字で出ています。対するオクトパスエナジーは、燃料費調整額には手を付けず請求の合計額から引くという扱いにしています。
燃料費調整額のお知らせには割引単価※ を含んでおりません。弊社では燃料費調整額ではなく、電気料金総額から割引を行います。
引用:オクトパスエナジー公式サイト「お知らせ・約款類」
なお支援そのものは国の事業で、実施される月とされない月があります。2026年でいえば2月・3月・4月・8月・9月・10月に割引が入り、5月から7月は入っていません。支援が終われば両社とも同じだけ請求が上がります。
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九州電力からオクトパスエナジーに乗り換えた人の声|独自アンケートの結果


ここまでは公表単価にもとづく試算でした。実際に九州電力から乗り換えた方がどう感じているかを、当編集部が実施した利用者アンケートから抜き出して見ていきます。
調査の概要 ※タップでひらく
- 調査主体:回線ストア編集部(株式会社アウンカンパニー)
- 調査期間:2026年9月14日〜21日
- 方法:Googleフォームによるインターネット調査(クラウドワークスで募集)
- 有効回答:92人(現在契約中80人+1年以内に解約12人)
- この章の対象:上記のうち「オクトパスの直前に契約していた電力会社」が九州電力だった12人
- 元データ:調査結果・回答元データ(PDF)
| 設問 | 結果(n=12) |
|---|---|
| 電気代の変化 | かなり下がった2人/少し下がった9人=下がった11人/ほぼ変わらない1人/上がった0人 |
| 変化額(下がった11人) | 500〜1,000円 8人/500円未満1人/1,000〜2,000円1人/2,000〜3,000円1人 |
| 総合満足度 | 非常に満足4人+やや満足8人=12人全員/不満0人 |
| 契約前の不安 | かなり感じた3人+少し感じた4人=7人/あまり・まったく感じなかった5人 |
| 契約プラン | シンプル6人/グリーン5人/オール電化1人 |
| 月平均の使用量 | 100〜200kWh 4人/200〜300kWh 2人/300〜400kWh 2人/わからない4人 |
| 継続意向 | 使い続けたい6人+どちらかといえば続けたい6人=12人全員 |
変化額は500〜1,000円が8人と最も多く、2,000円を超えたのは1人だけでした。九州電力は単価が低いぶん、下がり幅も穏やかという結果です。
この結果と試算が食い違って見える理由 ※タップでひらく
この12人でいちばん多い使用量は月100〜200kWhですが、2026年10月分の単価で試算すると、その帯の差は月数円から数十円にとどまります。アンケートの「500〜1,000円下がった」とは開きがあります。
これは比べている時期が違うためです。アンケートは「乗り換えてから今までの実感」、試算は「今から乗り換えた場合」を見ています。この12人のうち5人は利用期間が2年以上で、いまとは違う条件の月を長く使ってきています。
加えて、申込時のキャンペーン割引が効いていた期間も含まれます。自由記述にも「たまに電気代が安くなるキャンペーンもやっている」「定期的に安くなるキャンペーンがある」という回答がありました。
口コミの金額をそのまま自分の見込みにせず、今の単価で計算した早見表と合わせて見るのが確実です。
契約前に不安を感じたのは12人中7人でした。理由として最も多かったのは「聞いたことがない会社だった」で6人、次いで「新電力全般への不安」が3人、「外資系・海外発祥だから」が2人です。
ただしその7人は全員が、使ってみて不安は解消された(うち3人は「ある程度解消された」)と回答しています。実際の声を3件紹介します。
九州電力などよりマイページは見やすいと思う。切り替え時のポイント特典も良かった
回線ストア編集部の独自調査より(福岡県・1人世帯・利用1〜2年・グリーンオクトパス)
一方で、注意点として挙げられた声も率直です。調整額の仕組みがわかりにくいという指摘が複数ありました。
料金単価だけを見て安いと思わず、実際の使用量や請求額を何カ月か確認して、自分の家庭に合っているか判断したほうがいいと思います。
回線ストア編集部の独自調査より(福岡県・2人世帯・利用2年以上・グリーンオクトパス)
そしてこの記事をつくるきっかけにもなったのが、次の回答です。
具体的にどれくらい安くなるか、燃料費変動などのリスクがないのかについて通常の電力会社と比較できる情報が欲しい
回線ストア編集部の独自調査より(福岡県・1人世帯・利用1〜2年・グリーンオクトパス)



回線ストアならではの結果もありました。九州電力から乗り換えた12人のうち4人が、光回線と同じタイミングで電気を見直しています(引っ越し時にまとめて手続き2人、回線を見直したついでに2人)。
九州はBBIQをはじめ地元の光回線が強いエリアです。回線の契約を見直すタイミングは、電気の契約を見直す自然なタイミングでもあります。
ただし前の章で触れたとおり、BBIQと電気をまとめて割引を受けている場合は、電気だけ動かすと割引も止まります。回線と電気はセットで考えたほうが失敗しません。
比較してわかったオクトパスエナジーと九州電力のメリット・デメリット
ここまでの比較を、両社それぞれのメリットとデメリットに整理します。各項目から該当の章へ飛べるようにしてあります。
1. オクトパスエナジーのメリット・デメリット
オクトパスエナジーの強みは単価の安さと、解約金0円という試しやすさです。弱みは調整額に上限がないことと、九州ではガスをまとめられないことです。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 電力量料金が3段階とも安い → 単価の比較 | 調整額に上限がない → 上限の有無 |
| 解約金0円・縛りなしで試せる → 解約金の比較 | 九州では差が小さい → 一人暮らしの比較 |
| 調整額のないシンプルオクトパスを選べる → 調整額の3通り | シンプルは1年で切り替わる → ファミリー(4人)の比較 |
| サイト de オクトパス割で総額4,000円 → 申し込み手順 | 対面窓口がない → サポートの比較 |
| アプリ・マイページで使用量をすぐ確認できる → 利用者の声 | 九州ではガスをまとめられない → ガスセットの比較 |
とくに見落とされがちなのが、調整額に上限がない代わりに、そもそも調整額を持たないプランがあるという点です。上限の有無という土俵とは別の解き方をしています。
2. 九州電力のメリット・デメリット
九州電力にも、料金以外で選ぶ理由があります。とくに従量電灯Bの「上限あり」と、グループのセット割は他社にはない仕組みです。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 従量電灯Bなら調整額に上限がある → 上限は41,100円/kL | 単価はプランによる → プランの違い |
| BBIQ・ガス・スマホのセット割がある → まとめている場合 | ガスのセット割は使用量で額が変わる → セット割の条件 |
| 各県に営業所がある → サポートの比較 | 家庭向けのポイント制度がない → ポイントの比較 |
| 30Aで月146〜194kWhの帯では安い → 使用量別の早見表 | スマートファミリープランは上限がない → 上限の有無 |
| 燃料価格が下がる局面では請求が下がりやすい → 高騰時の影響額 | 301kWh以降の単価は26.97円と高め → 単価の比較 |
ここで見落としやすいのが、「九州電力だから上限がある」わけではないという点です。上限があるのは従量電灯Bなどの規制料金だけで、スマートファミリープランに変えている場合は上限がありません。
オクトパスエナジーが向いている人・九州電力のままが安心な人


これまでの比較を、契約アンペア・いまの契約プラン・住まいと回線・重視する点・支払い方法の5つの軸で振り分けました。当てはまる項目が多いほうを選べば大きく外しません。
| 軸 | オクトパスエナジーが向いている人 | 九州電力のままが安心な人 |
|---|---|---|
| 契約アンペア 検針票に記載 | 40A以上で契約している 30A以下の契約だが1年目の料金を安くしたい 50Aならどの調整単価の列でも全域で安い試算です | 30A以下で契約していて、 割引が終わる2年目以降の料金も重視したい 調整単価が▲1.5円前後より大きくマイナスの月は、30Aで月146〜194kWh、20Aで月85〜205kWhが九州電力のほうが安い試算です |
| いまの契約プラン | スマートファミリープラン すでに上限がないので失うものがない | 従量電灯Bのままで 上限という保険を残したい |
| 住まい・回線 | BBIQ・きゅうでんガス・QTモバイルを まとめていない | 戸建てでBBIQ+きゅうでんガスを まとめて割引を受けている 九電グループまとめてあんしん割で年11,160円 |
| 重視する点 | 月々の請求額を下げたい 解約金なしで試したい | 燃料高騰時の上限という保険が欲しい 営業所で直接相談したい |
| 手続き・支払い | 申し込みから請求の確認まで Webで済ませたい | 振込用紙やSMS決済で支払いたい オクトパスエナジーのコンビニ払いは手数料220円・セブンイレブンを除く |
30A契約の方は、2026年10月分では月146〜194kWhの狭い帯を除いてオクトパスエナジーが安い試算です。ただし九州電力の燃料費等調整単価が▲1.5円前後より大きくマイナスになる月は、逆転する帯が月112kWh以上まで広がります。
判定に迷う方は、検針票を手元に置いて使用量別の早見表を見るのが確実です。自分の使用量とその月の調整単価で、どちらが安いか数字で確認できます。
\ 申請不要・初回請求から総額4,000円が引かれる /
九州電力からオクトパスエナジーへの乗り換え手順を5ステップで解説


乗り換えの手続きはWebだけで完結し、九州電力への連絡も原則必要ありません。全体の流れを先に確認しておきましょう。
1. 検針票かWebで今の契約プランと使用量を確認する
用意するのは契約種別・契約容量(A)・直近数カ月の使用量(kWh)の3つです。紙の検針票か、九州電力の会員サービス「My九電」で確認できます。
My九電は最大24か月ぶんの利用状況を確認でき、印刷やPDFのダウンロードにも対応しています。1カ月分だけで判断すると、季節の偏りで結論を誤ります。夏と冬を含めた平均を出してください。
2. サイト de オクトパス割の専用ページから申し込む
ここがいちばん間違えやすい手順です。オクトパスエナジーのトップページを経由した申し込みは、4,000円の割引の対象外です。
割引の対象になるのは、申し込み画面に割引のバナーが表示される特定のリンクから入った場合だけです。公式の規約にも明記されています。
本割引特典は、お申し込み画面に本割引特典の旨のバナーが表示される特定のサイト/リンクからのお申し込みであることが適用条件となります。
引用:オクトパスエナジー公式サイト「サイト de オクトパス割 Ver.2」のご案内


3. 対象プランを選び、供給開始日を指定する
申し込み画面でプランを選びます。九州エリアで迷ったときの目安は、月の使用量が安定して350kWhを超えるならシンプルオクトパス、それ以下ならグリーンオクトパスです。
2026年10月分の単価で計算すると、九州エリアでは350kWhを境にシンプルオクトパスが伸びはじめます。東京エリアとは分かれ目が違うので、他エリアの解説をそのまま当てはめないでください。
入力に必要なのは、検針票に記載されているお客さま番号・供給地点特定番号と、支払い方法の情報です。九州電力の解約手続きはこの時点では不要です。
4. 九州電力への解約連絡は原則不要|引っ越しの場合は手続きが必要
いま住んでいる家でそのまま切り替える場合、九州電力への解約連絡はオクトパスエナジー側が代行します。自分で営業所に電話する必要はありません。
いつでも解約金かかりませんし、契約期間の縛りも無いので、ご安心ください
引用:オクトパスエナジー公式サイト「シンプルオクトパス」
ただし引っ越しをともなう場合は別です。いまの住所の電気を止める手続きが必要になるため、九州電力への連絡が要ります。



引っ越しで光回線と電気をまとめて手続きするときは、順番があります。
先に光回線の移転・新規申し込みを済ませてください。九州は工事の予約が取りにくい時期があり、回線のほうが日程の制約が大きいためです。電気は申し込みから供給開始まで通常1〜2カ月ですが、引っ越し日を指定しての申し込みができます。
BBIQを使っていて九電グループまとめてあんしん割が付いている方は、電気を乗り換えると回線側の割引も止まります。引っ越しのタイミングで両方を見直すなら、回線もあわせて比較しておくと無駄がありません。
5. マイページで供給開始と割引の適用を確認する
申し込みが完了しても、すぐに切り替わるわけではありません。切り替わるのは最初に到来する検針日からで、通常は1〜2カ月かかります。
事業者の氏名または名称 TGオクトパスエナジー株式会社
引用:オクトパスエナジー公式サイト「特定商取引法に基づく表示(電気)」
供給が始まったら、マイページで初回の請求に1,000円の割引が入っているかを確認してください。サイト de オクトパス割は初回請求から1,000円×4カ月で自動的に引かれます。
\ 申請不要・初回請求から総額4,000円が引かれる /
オクトパスエナジーと九州電力の比較に関するよくある質問
本文で扱いきれなかった疑問をまとめました。知恵袋やSNSで実際に聞かれている言い回しのまま並べています。
\ 申請不要・初回請求から総額4,000円が引かれる /
東京電力との比較を知りたい方はオクトパスエナジーと東京電力の比較、申し込み時の特典を確認したい方はオクトパスエナジーのキャンペーンもあわせてご覧ください。







